信濃追分に釣りに来た。駐車場に他の車は無い。
晴れていて気分が良い。
川は連日の雨でまだ濁っている。
もう少ししたら澄んでくることだろう。
底石の多いポイントでは水も幾分綺麗で釣りになりそうだ。
とは言えこの川は難しい癖のある川で、日中は全く魚の気配が感じられず、夕マズメになるとどこにこんなに隠れていたのかと思う程、良型のヤマメのライズが始まる。
数年前に訪れた時は、地元の人が「日中でもミッジになら出て来るよ」とアドバイスをくれた。その直後友人がミッジでやってみると、確かにヤマメのアタックが何度も有ったが合わせが難しくて掛からなかった。ドライではなくウェットフライでやった方が良かったかも知れない。
ここのヤマメは昔から「砲丸ヤマメ」と呼ばれていて、大物は頭が小さくて体は太っていて見応えが有る。随分前に私が釣った泣尺は銀色で、湯川ダムから遡上して来たものと思われた。直ぐ近くの支流茂沢は、今はポイントも無く釣れないが、以前はヤマメとイワナの宝庫だった。
襟を正してさあこれからライズパーティーを迎えようとしていたその時、無情にも天気が急変してゲリラ豪雨が!
駐車場の周りが川のようになっている。早くクルマ出して逃げなきゃ。
自然に逆らわずにタイミングを見て渓流に入れたら良いのだが、何時でも釣りに行ける人ならば可能だろうが、木曜日しか選択の出来ない私には難しい。
そして今回のようにこれからと言う時に、ゲリラ豪雨によって釣りを諦めなければならない事も起きる。
今日予定していた釣りはトレーラーと言う釣り方。
毛鉤を2つ付ける釣りをドロッパー、トレーラーと言う。
ドロッパーは枝鉤を付ける釣りで、主にウェットフライを使う。
トレーラーは枝鉤ではなく毛鉤のベントにティペットを繋げる釣りで、ウェットフライ2本でも、ドライフライとウェットフライの組み合わせでも良い。
ドライに来るか水面下で来るか分からない時は、ブラックナットパラシュートのベントにティペットを30cm〜50cm結んで、下にブラックナットスタンダードを結んでドライとウェットを同時に使う。
ティペットは両手を広げた長さよりも10cm長くと決めているので、190cmとなる。これぐらい長ければテンカララインを水面に付けなくてもドラグフリーで流しやすい。
釣り方は従来のドライフライフィッシングと同じで、パラシュートにドラグがかからないように丁寧に流す。意外と絡まったりするトラブルがドロッパーの釣りよりも少ない。
結果、ドライとウェットのどちらに来るかを確認したうえで、効率よくどちらに絞るか決めれば良いと思う。
次回は今年の渓流釣りラスト。
ホームグランドの清里に行きます。