毎度のように高知橋横の岩井さんの所で日釣り券を買った。
今日は御主人がいらしたので釣り場の事を少し聞いてみた。
最近、湯檜曽温泉街の足湯付近から上流の高さ1m程度の堰堤が有る所迄で,3尾釣った人がいたと。今日こそツ抜けを目指している私にとっては少し物足りない情報でした。
『熊に気を付けてください』と言われた。『この辺でも出るんですか?』
『いますよ』
いつもなら何とも思わない草藪をかき分けて川へ向かう時も結構緊張した。
そして!
流木だった(笑)
今日はテンカラで水面下をメインに釣る予定。
毛鉤のローテーションは
ゼンマイ胴
逆さ毛鉤黒
ブラックナットパラシュート
ブラックナットスタンダード
ブッシュを抜けて利根川本流へ
水量は少ない。
ゼンマイ胴の毛鉤は魚を探す事が出来なかった。
出合いから湯檜曽川を釣る
ゼンマイ胴から逆さ毛鉤に変えた。
テンカラは腕が疲れる。脇を締めて竿を振れば良いのだが,少しでも距離を飛ばしたいと思うと腕を真っ直ぐ伸ばしてしまう。
アタリかな?と言う糸フケが一度有ったが,反応がいまひとつなので気分転換でブラックナットパラシュートに変えて水面を流した。途端に同じ川か?と思う程のアタリが数カ所で何度も続いた。 小ヤマメのアタリと思えるが合わせられない。テンカラ用にティペットを短めにしていて微妙にドラグがかかっていたのかも知れない。この川では珍しいライズも見れたが、アタリは取れなかった。
やはり高知橋下流が一番魚影が濃い。チャンスと思いメインのブラックナットスタンダードの出番となった。
この毛鉤、本来はスタンダードなドライフライとして使われているものだが、youtuberの利根川のテンカラ師ジローさんが使って、水面下を流してヤマメとイワナをガンガン釣り上げている。
ドライフライにアタリが有った周辺を沈めて流すと力強く糸が走った。合わせるとギラリと光って水中を走った。
20cm位しか無いが幅広のヤマメ
ドライフライに来ていたヤマメのアタリが、
もっと小さく感じていただけに嬉しかった。
直ぐ上のポイントで同じようなアタリ。今度はバラしてしまった。先に釣ったヤマメと同型だった。
続いてアタリが続いたが、もう一つは合わせ切れ。
そして待望の強い引きはニジマスだった。
それにしても、このフライがテンカラ毛鉤として活躍する事を発見したジローさんに感謝。
ウィングが寝たウェットフライのブラックナットもこの川で効果が有ったが、私の感覚ではこのドライ用のブラックナットを沈めた方が反応が良いと思う。
高知橋を越えると水辺で遊ぶ人達が増える。魚影も薄いので私は飛ばして先に進む。
前々回良型のヤマメが釣れた湯檜曽橋下流左岸から入り、橋上までブラックナットで水面下を狙い、再度釣り下ってパラシュートで水面を流したが、期待した魚影は見られなかった。
湯檜曽橋から見た景色
時間は15時半。後2時間は余裕が有るので、朝に岩井さんから聞いた温泉街の足湯下から堰堤までを狙う事にした。
足湯下の渓相
テトラが多い。静かで渓相は良い。
イブニングライズを期待してパラシュートを流したら、22cmのイワナが分かりやすく咥えた。
白点の多いイワナ
すぐにヤマメが水面を割って出たが、合わせが遅れた。
その後は何事も無く退渓の時間となった。
以前来た時も堰堤下は反応が無かった。昼間泳ぐ人が多い影響も有るかも知れない。
群馬ナンバーのクルマで来た人が、ルアーを始めたのを横目に道路に上がった。
今回もこの川でツ抜けはならなかった。
下流を釣るなら利根川出合いから高知橋迄の短い区間と、湯檜曽橋下流300m間が良い。
赤沢出合い上の吊橋から土合駅上流の堰堤までは本格的なコースで、ヤマメ、イワナ共に良型が狙える。
赤沢出合い、吊橋、最初のトンネル、谷川岳ドライブイン向かい、土合駅向かい等に明瞭な入渓点が有る。
次回は山梨県の桂川に行く予定です。