湯檜曽駅で下車してバスに乗って、赤沢出合いバス停で下りた。歩けば15分〜20分の距離。
赤沢橋
今日の釣り始めは、定番の9時前半
テンカラをやるつもりでフライロッドは持って来なかった。
水面下を執拗にフェザントテールボディとピーコックリブのテンカラ毛鉤で狙った。
小さなヤマメが掛かってくれた
9
しばらくは平凡な瀬が続く。
赤沢橋出合から200m先の吊橋までこんな感じの渓相。
吊橋を過ぎると次第にポイントも増えてくる。
だがこの川、来れば来る程水量が減っている。
「スポッ」と言う感じの合わせようにも合わせられない様な小型ヤマメのアタリが時々来る。フッキング感が有ったバラシが2回。小型だった。
山岳渓流の様相に変わるトンネル下
私の感想ではここからが本格的釣り場。
とは言っても前々回は200m下流の吊り橋からここまでで良型のヤマメとイワナが釣れた。
この水量では釣果は期待出来ないと思いトンネルの脇を目指して退渓して、前回良型ヤマメが4度アタックした高知橋下流に向かってテクテクと歩いた。
高知橋下流の水量も先週よりも減っていた。
盛岡毛鉤の流し釣りもやるつもりで仕掛けを持って来ていたが、心に余裕が無い。
既に夕方。こうなると過去の釣りで1番釣れた毛鉤につい頼ってしまう。マドラーヘッドカディスの#16でテンカラのドライに終始した。小さなアタリが3回位有った。
背後から声を掛けられて振り向くと、利根川のテンカラ師ジローさんが微笑んでいた。
「ジローさん!」と言ったら驚いた様子で、2年前の上牧の利根川で会って後で風和の湯でも会ったと言ったら思い出してくれた。
水量が少な過ぎて小型のヤマメしか釣れなかったそうだ。ジローさんと別れた後も執拗に毛鉤を打ったが、川は静かだった。
高知橋から湯檜曽駅迄は徒歩5分。
誰もいないホームの待合室で藪蚊と闘いながら着替えていた時、気配を感じてホームを見ると猿がホームを歩いている。驚いて見渡すと線路にも猿が! 5匹位? スマホで撮影しようとしたら一斉に向いの土手に走り出して隠れてしまった。しばらく土手の木が揺れて猿の鳴き声が聞こえた。人気の無い無人駅なのでホームどころか駅の階段にいてもおかしく無いと思った。猿の惑星に迷い込んだような不思議な感動だった。
一つの川にこれ程何度も来たのは八ヶ岳の大門川や西川以来だ。それなりに楽しい。
禁漁まで後1回釣りに行けたら良いかな。