利根川本流で釣りをして、諏訪の湯に浸かって来る予定だった。
だが最近各地で雨量が多く増水の心配が有るので、本流は辞めて湯檜曽川のまだ飛び飛びで制覇していない区間をじっくりやる事にした。
電車から見る利根川本流は、増水してなかった。
電車で土合駅に行くのは寝不足に486段の階段がきついので、水上駅からバスに乗って赤沢出合いで下りた。
道路から川を覗きながら300m位歩くと吊り橋が見えてくる。昨年雨の中、夕マズメに小型イワナを数尾釣ってウサを晴らしたポイントだ。更に道路を200m程進むと下流の吊り橋につながるダートが現れる。
道路脇でお猿さんがくつろいでいる
釣り開始9時20分誤差無し
水量が少ない。ブラックナットウェットフライで大場所を探るが反応なし。
続いてドライフライのイワイイワナを使ったが良く見えない。
見切りをつけてゴッタードカディスに変える。
小場所で直ぐにキーホルダーサイズのヤマメが掛かって、とりあえず写真を取ろうとしたがオートリリース。
深瀬の流芯でボコッと素早い反応
ヤマメだ! 強烈な引きだ。
水中で銀色に光り平を打って抵抗する力強さは、中型のヤマメとは思えない。
フライをブラックパラシュートに変えた。
浅瀬の岩の中から、まあまあのイワナがゆっくりと出た。
好反応なので、今日はこのブラックパラシュート1本で行く事に決めた。
今日は深瀬がポイント
ヤマメの早いアタリが緊張感を維持させる。
川から見える道路の隧道が終わる辺りから俄然魚影が増えた。同じ川とは思えない程だ。
深瀬が終わり浅瀬に変わる辺りで、突然黒っぽいイワナがフライに襲いかかった。バシャバシャっと音を立てた後外れてしまった。
呆然と座り込んだ後、諦めるには惜しい型だったので休憩して食事したりして20分程空けた。先程のイワナは何事も無かったように定位している。川床の模様に混ざり、良く見ないと魚には見えない。
1度ハリ掛かりしたイワナが20分空けただけで又来るだろうか?
上流からそっとラインを寝かせてフライを流す。先程のイワナに到達する前に他のイワナがフライを追いかけて来る。一瞬焦ったが先程のイワナが待ってましたと先に銜えた。飛沫が上がり今度はしっかりとネットに収めることが出来た。
続いて次の深瀬でよそ見をしていてピックアップしたらヤマメが掛かっていた。先程のヤマメよりも一回り大きい。
湯檜曾川のヤマメの評価が高いのは、利根川本流のヤマメのように幅広で体高が有るからだと納得する。
直ぐ上の瀬でもアタリが有り合わせ切れ。同型のヤマメだと思う。
その先でもヤマメが掛かったが取り込めずバラしてしまった。こちらは相当大きかった。
大岩の底がえぐれている複雑な巻き返しが有ったが、推定35cmは有ると思えるイワナがそこから出て来てフライに興味を示すのだが、アタックには至らない。ヤマメのアタリも何度か有ったが、ドラグフリーに流すのが難しい流れだった。面倒くさがらずにこまめにウェットフライに変えるべきだった。
何時しか夕方となり、最終電車18時18分に間に合わす事に集中する必要が迫って来た。
上流に向かって早歩きで河原を進み、左岸が石垣になった辺りで直ぐ上に電信柱が見えるので、藪をかき分けて強引に登って道路に出た。以前土合駅周辺で釣りをした時に入った谷川岳ドライブインの向いの入渓点は、その先100mに有った。
8時間ぶっ通しの釣りは、魚がやる気が有ったからこそ。楽しかった〜ありがとう!